忍者ブログ

誰かお金貸してくれないかなーー

誰かお金貸してくれませんか?

出口の見えないトンネル

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

出口の見えないトンネル

「病気を苦に自殺」などというニュースや記事に接した事は誰にでもあると思うが

私はそういう人の事を理解できなかった、ほかの人でも同じ人は多いと思う。

 

しかし今では違う、病気を苦に自ら命を絶つ人の気持ちがわかる、

というか自分もそういう状況を体験してきたからだ。

 

私は特にどこかが痛いというわけではない。

熱があって動けないというわけでも

医者に食事や行動を制限されているわけでもない。

 

「うつ病」である

 

気持ちが憂鬱になり何をする気力も起きない。

朝起きるのもつらく、起きても半覚醒状態

夕方近くまで意識もうろうとしているような日も少なくない

 

頭の中では「あれをやりたい、これも片付けなければ・・」と思うのだが

まるで脳と体の伝達神経が遮断されたような状態

なにもできないまま死体のように横たわっているだけで一日が過ぎてしまうのだ。

 

なにもできないで時が流れ、やりたいことができず、用事が溜まったりすると

それがまた気持ちにのしかかってくる

そんなことくらい気にしないで一晩寝たらすべて忘れられたらいいのだが

そんな性格の人はうつ病にはならないのだ。

 

たとえば入浴にひとつにしても

普通の人は「さぁ、一風呂入ってすっきりして寝よう!」と言う風に

簡単な日々の一コマなのであろうが

私の場合、「寝る前に風呂に入ってきれいにしなければならない」という

一つの仕事のように感じてしまうのだ。

そしてそれは

服を脱いで風呂場に入る。

体を洗うために石鹸を泡立てる。

身体の隅々まで洗い、石鹸を流す。

シャンプーを手に取り頭をよくあらう

シャンプーをきれいに流し落とす

トリートメントをつける

顔を石鹸できれいに洗う

石鹸を泡立ててヒゲをきれいに剃る

最後に頭や体をきれいに流す

 

風呂ひとつとってもこれだけの作業をしなければいけない「重労働」である。

そんな風に思うと気が重くなり、腰もおもくなり

「今日はいいや」と風呂に入らずに寝る。

次の日に入浴すれば問題なのだが、そうはいかない。

「きのう入ってないので今日は入らないといけない」

さらに重い重圧となるのだ。

一日風呂に入らねば髪も脂ぎってくる、更に続けば体の汚れも気になってくる。

悪循環になって何日も風呂に入らない日が続き、憂鬱度も積み重なる。

 

何をするにしても起動するのに大きな力が必要で、時間がかかるのだ

結局は何もできずに日々が流れていく。

毎日身体がだるく、憂鬱な気分がつづく

いつ終わるかわからない不完全な日々がつづく

出口の見えない真っ暗なトンネルの中を歩き続けてるようで

明日に希望が持てなくなってしまう。

 

「自分はなんのために生きているのだろう?」

長くうつ状態がつづくとそんな考えが浮かんでくる。

 

「耐え難い不安感」というのを経験した事がある人は少ないと思う。

私がそれを経験したとき、一切の意欲は消え失せ、

脳の指令は体に届く経路を失い、約一週間私は食事もほとんどとることなく

布団の中で不安の渦に巻き込まれていった。

そして「ああ、このまま死んでしまうのだ」と確信に近いものを感じた。

天井からロープがぶら下がっていたら間違いなく首をつっていただろう。

 

現在は通院して薬を飲んでおり

少しは改善しているが、まだトンネルの出口は見えない。

PR

コメント

プロフィール

HN:
金貸して
性別:
非公開

P R