現在働く現役世代の方々にとっては、老後の生活資金をどのように備えようか、というのは最大のテーマではないでしょうか？

少子高齢化社会と呼ばれるようになって久しいですが、それに伴って公的年金制度が非常に不安定です。年金を支払う現役世代がどんどん減少し、それに反比例するように年金を受け取る世代が増えているので、現役を終えて老後の生活を迎える段階で年金を受給できるかどうか、というのが危ぶまれています。

実際に年金を受給する年齢が引き上げられています。これまで年金支給年齢が65歳だったものが70歳という話にも及んできており、ますます不安は高まる一方です。

今の高齢者を見ると毎月公的年金を受け取って当たり前のように見えますが、一方で、今の20代、30代の方々が高齢者となった時には公的年金制度自体が存続しているかも非常に危ういです。公的年金は毎月赤字で、国が赤字分を補填していますが、このお金も毎月赤字となっていればその内底をついてしまいます。そうなった場合、高齢者が公的年金を受け取ることができませんので、それを想定して今の若い世代は公的年金に依存しない老後生活資金を備えておかないといけません。

誰かお金貸して

近年自分年金という言葉が使われています。自分年金は公的年金に依存せず、自助努力のもと、老後の生活資金を作る考え方のことを言います。自助努力で年金を作ると言っても色々な方法があります。預金、投資、などがありますが、確実に年金が受け取れる方法として個人年金保険が人気です。個人年金保険は民間の保険会社が販売している保険商品です。

毎月積み立てたお金を60歳、65歳など一定の年齢を迎えた段階で満期金として受け取ることができる保険です。保険と言っても貯蓄をメインとした保険なので、保険機能としては弱く、保険期間中に死亡したらこれまで積み立てていたお金が支払われるというものになります。

利回りは決して良い商品ではありませんが、将来確実に年金が受け取れるので、ポートフォリオのひとつとして組み込んでいる方も多いです。